香りにもTPOがある。 アロマセラピストが感じる「香害」のこと
gattoアロマテラピースクールの橋本由佳です。
最近、窓を開けることをためらう朝があります。
近隣の方の洗濯の香りが、家の中まで入ってくることがあるからです。街に出ても、さまざまな香りに出会います。
私はアロマテラピー・手作りお香を教え、天然の香りを司る仕事をしていますが、最近は「香りの強さ」に戸惑うことも増えました。
香りは本来、とても繊細で美しいものです。でも、その使い方によっては、周囲の方の体調に影響してしまうこともあります。
数年前、北海道のある大学でメディアと社会を専門とされていた教授が、化学物質過敏症を抱えながら研究を続け、退任講義のテーマに「公害としての香害——柔軟剤で脈は乱れ、ペットは倒れる」を選ばれた動画を拝見しました。
専門家ではない立場から香害の深刻さを語ったその言葉が、今も心に残っています。残念ながら現在は公開終了となってしまいましたが、あの講義が多くの方に届いてほしいと今も思っています。
嗅覚は、他の感覚器官と違い、外界に直接開かれている感覚です。私たちは無意識のうちに香りを吸い込み、体はそれに反応しています。
2024年度に行われた調査では、小中学生の約8000人のうち8.3%が香りが原因で腹痛・頭痛・吐き気などの体調不良を経験しており、そのうち4人に1人が登園・登校を嫌がっていたことが報告されています。
これはもう、好みの問題ではありません。
ここで天然の香りを扱う立場として、ひとつ大切なことをお伝えしたいと思います。
精油(エッセンシャルオイル)は天然由来ですが、高濃度で使えば話は別です。原液を肌に直接つけたり、飲んだりすることは絶対にNGです。
精油を高濃度で使い続けると、その精油に含まれる芳香分子に対して「感作」が起きることがあります。一度感作が起きてしまうと、同じ芳香分子を持つ精油が使えなくなってしまいます。さらに進むと化学物質過敏症につながることも。天然だから安全、ということにはならないのです。
だからこそ、精油は正しく、適切な濃度で使うことが何より大切です。
香りの好みは、本能とも深く結びついているもの。だからこそ、とても個人的で繊細な感覚なのだと思います。
天然の香りを扱う立場として感じるのは、香りにもTPOがあるのではないかということです。
我が家では、シャボン玉石けんさんの無香料の洗剤を愛用しています。今回、シャボン玉石けんさんが「香害」というテーマで発信されていることに深く共感しました。
よろしければぜひご覧ください。そして、少しだけ考えてみませんか。
香りが、誰かにとって負担になってしまうことがあるかもしれないということを。
香りは本来、人を癒すもの。だからこそ、周りの人にも優しい使い方が広がっていくといいなと思います🌿
▶︎ シャボン玉石けん「香害を知ってください」 https://www.shabon.com/
