イギリスの旅3スマホ事件と、ランゴレンのおとぎ話が教えてくれたこと
みなさん、こんにちは。 江東区森下の少人数制スクール、gattoアロマテラピースクール主宰の橋本由佳です。
前回の記事で、チェスターでのホームパーティーの帰り道に鴨の写真を撮影した直後、
スマートフォンが忽然と姿を消したお話をいたしました。
今回はその結末と、そこから繋がった植物の教えをお届けします。
鴨の写真を撮った後、ホテルの部屋に戻ったのは21時前。
バッグをいくらひっくり返しても、スマホが見当たりません。
外は刻一刻と暗くなる中、来た道をたどりましたが見つからず、
スマホ検索もうまく機能しない状態に。
同室の友人が他のメンバーに連絡を回してくれ、
心配した別の友人が夜に駆けつけてくれました。
その友人のスマホを借りて通話を止める手続きを行い、ひとまず一安心。
普通なら大焦りする状況ですが、
私は「必要なことしか起きない」と信じている性格です。
心の中で
「あースマホが消えちゃったな。でも必要であればきっと戻ってくる。
神様か仏様か、妖精だかわからないけれど、早く戻して」
と叫びつつ、その夜は意外にもぐっすりと眠ることができました。
翌日、イギリス3日目はチェスターを離れる日です。
ありがたいことに、友人たちも過剰に騒ぎ立てず静かに見守ってくれました。
この日からいよいよウェルズ北部へと移動します。
旅をコーディネートしてくださった方のご厚意で、
ランゴレン(Llangollen)にある素敵な別荘に宿泊できることに。
お部屋に入り、荷物をほどいていたその時です。
なんと、昨日あれほど探したバッグの中から、いきなりスマホが姿を現しました。
結果として約1日分のデジタルデトックスとなったわけですが、
一体誰のいたずらだったのでしょう?
ふと、これまでウェルズの旅を共にしてきたフラワーエッセンスの師匠の
「ゆかさん、スマホなんかいらないよ。もっと自然を楽しんで」という悪戯っぽい声が聞こえてくるようでした。
少し落ち着いた後、ランゴレンの美しい村を散策しました。
美しく、流れる川の水はどこまでも清らかです。その川辺に目をやると、たくさんのウィロー(柳)が生い茂っていました。

バッチフラワーエッセンスにおいて、ウィローは
「人生はなんて不公平なんだ」
「なぜ自分ばかりがこんな目に遭うのか」という被害者意識の感情に対応する植物です。
事実、ウィローは枝を切られては様々なものに加工されてしまう歴史を持っています。
バッチ博士が用いたのはイエローウィローと呼ばれる種類です。
日本で見られるしだれ柳の仲間ですが、枝がツンツンと上を向いており、
特徴的な黄色の枝が川辺でパッと目を引きます。
また、ウィローの樹皮に含まれるサリシンという成分からアスピリンが作られたことは有名であり、
身体のずきずきするような痛みに用いられてきた歴史があります。
きっと心のずきずきした痛みにも良いとバッチ博士は考えたのでしょう。
植物の知恵は、まさに私たちの健やかな毎日のための予防ケアの原点と言えます。
「自分ばかりが搾取されている」と不公平さを感じているかもしれないウィロー。
しかし、写真のように美しく編み上げられた姿、
そしてその黄色くまっすぐな枝を見つめていると、
どんなことがあっても黄金の光を放ち、何度でも立ち上がる「たくましさとしなやかさ」が伝わってきたのです。


別荘のベランダからは丘の頂上に、まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたような古城の廃墟「ディナス・ブラン城」が佇んでいるのが見えました。

今回は時間がなくてその場所まで行くことはできなかったのですが、
この「カラスの城」という意味を持つ城跡には、
聖杯伝説や悲恋の物語、巨人の宝物など、数々のおとぎ話が今も眠っているそうです。
なかでも私の心に留まったのは、町の名前の由来にもなった聖人コレンのお話。
丘の上の妖精の王に、豪華絢爛な宮殿でのご馳走や音楽で誘惑された聖コレンが、
これがすべて妖精の「幻影」であると見抜き、
聖水を撒いた瞬間、宮殿も妖精も一瞬ですべて消え去り、
そこにはただの荒涼とした丘だけが残ったといわれています。
このお話を知った時、ハッとしました。
私たちの日常にあるトラブルや不運、
そして「自分ばかりがなぜ」という被害者意識も、
実は自分の心が作り出した「幻影」に過ぎないのではないか、と。
今回のスマホ行方行方不明事件を通じて、
私はなぜか「必ず出てくる」と信じて疑いませんでした。
まさに思考が現実化する経験です。
不運を嘆く被害者という幻影に囚われるのではない、
自分の思考によって本当の現実を創り上げていく。
振り返れば、このトラブル自体がウィローの教えとランゴレンのおとぎ話を身体に落とし込むための、
必然のプロセスだったのだと感じています。
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次回はいよいよヒーリングハーブス社のお話です。どうぞお楽しみに。
